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『落し物』という信頼のカタチ

最近、日本という国に対してネガティブな話題を耳にすることが多いけど、
これはいいところもたくさんあるじゃんっていうお話。



つい先日のこと。
朝、いつものように通勤電車を降りた僕は、他社路線への乗り継ぎの為に50mほど全力で走った。
運よく間に合い、僕が飛び乗ると同時に電車は発進した。
まもなく僕はMP3プレイヤーがポケットにないことに気がついた。
耳につけていたイヤフォンの端子は剥き出しのままブラブラとしていて、そこにあるべきプレイヤーが消えている。
ポケットをまさぐっても、鞄をまさぐっても出てこない。

戻ったらまだ落ちてるかもしれない。
でもラッシュの時間帯なので、小さなmp3プレイヤーは踏みつけられて壊れているかもしれない。
もしかしたら運よく誰かに拾われて、駅員さんのところか、駅にある交番に届いているかもしれない。

少し迷ったけど、僕は落としたと思われる駅へ引き返した。

電車から降りて、もと来た道を戻ってみたけど落ちてない。
窓口の駅員さんに聞いてみたら、落し物として届けられているとのこと。
『誰が届けてくれたんですか?』
「さっきおばちゃんが持ってきましたよ。」
連絡先は聞いてないらしい。
駅員さんは僕にmp3プレイヤーをかえしてくれた。傷ひとつ付いてない。
それでおしまい。
駅員さんにとっては当たり前の風景のようだ。
僕は駅員さんにお礼を言って、もういちど電車乗り場に急いだ。



届けてくれたおばちゃんにお礼言えなかったな。
電車に揺られながら、日本ではこういうの当たり前のことなんだなって改めて思った。

もし、これが今まで訪れた他の国なら、たぶん僕は探しに戻らない。
落し物として返ってくる状況が想定出来ないから。
落としたら終わり。誰かが拾ったらそれは拾った人のもの。
拾った人が悪い人なんじゃない、拾ったときに、持ち主のところに届ける仕組みがないんだ。
駅員さんに届けたって、預ってはくれない。
警察に届けたって、警察官がネコババするかもしれない。
そもそも落し物を取り来る人なんていないんだから。

だから、選択肢は捨てるかもらうかだけ。
落し物として保管はされない。それは落し物ではなく誰かのものになる。


みんなの善意がつなげる「落し物」 という仕組み。
それは日本の社会では当たり前こと。
でもその当たり前は本当はとってもすごいこと。
もちろん、それぞれの国に、それぞれの素晴らしいところがあるんだけど、
この仕組みをどこか違う国で根付かせなさいと言われたって、僕には出来る気がしない。


社会っていうと、政治や企業活動や町内会などの組織を想像しがちだけど、
政治家に投票する事と同じように、
落し物を届けることも社会の仕組みを支えることだ。

そう考えると
お年寄りに席を譲ってあげるのも、
電車で子供が泣いて申し訳なさそうにしてるお母さんに優しくするのも、
入ったお店の店員さんに感謝の気持ちを伝えるのも、
負担がかかっている奥さんの手伝いをするのも、
信頼しあえる社会を作ることに繋がっていく。



どうせなら、
みんなが他人の迷惑にならないことばかり考えるような窮屈な社会より、
ありのままでいられて、少しくらいお節介な人がいる社会のほうがいい。 


間違ったことは一切出来ないような、批判だらけの清く正しい社会より、
失敗を繰り返しても、再挑戦を応援できる社会のほうがいい。



生きることが大変なのは、獲物を追いかけてた大昔からずっと一緒。
矛盾がたくさんあるのも、大昔からずっと一緒。

大きな問題がたくさん語られる時だからこそ、僕は身近なことを大切にしたい。


最近周りで流行ってる、チャップリンの演説シーン
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プロフィール

紅葉

Author:紅葉
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大学時代に西アフリカを訪れ
その豊かさに大きな衝撃を受けました

おもしろいこと中毒で
好奇心に引ずられるように生きています

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