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構造改革とは?

僕の実家は広島市の北部にある。

交通の要所として栄えたであろう町は、今や市内北端でのド田舎。数年前は電車路線の廃止への動きもあった。
この土地には、助け合いの精神が息づいている。

それでも、老人の生活は昔とは変わってきている。
デイサービスがなければ介護が成り立たない家も多い。

都市化が進むまでに存在していた、田舎型の社会相互保障はどんなものだったのだろう。

母方の祖父母の家は島根県邑智郡だ。
山の中にある集落で水と緑に大変恵まれている。

京都に引っ越して10年が過ぎた。
今、島根県邑智郡を歩くと、その土地の豊かさと、進み続ける過疎化に改めて気づかされる。
50年後この町はどうなるのだろう。
この状態を打開するため、豊かな資源を活かして何か出来ることがないだろうかと考え、世界を覆う共通の問題に気付かされる。

アフリカを含む途上国を包む問題は一言では言い表せないが、経済発展が難しい理由の一つに市場原理があげられることは間違いない。



アメリカ型資本主義は、一連の経済破綻によって、市場に任せることの危険性を明確にした。
地方経営の厳しい状態は小泉政権により加速したという意見がある。

新自由主義的な改革によって経済格差を助長し、相対的に金融の力を強めた。


しかし、放置しておいても都市集中という根本的な問題は解決しない。
彼らの政策にの中心にある、地方や国民一人一人が自助自立の精神を育てるというのは大切だと思う。
田舎の店がつぶれていくのは、政策によってでではなく、市場の行動原理によってだ。
これまで、それらの問題を後回しにしてきたというのもわかる。

現行の資本主義は大きな問題をもっている。
しかし、我々がそれ以上に優れたシステムを持っていない事もまた事実なのだ。

一次的、感情的な批判を繰り返しても現実は変わらない。
小泉政権が行おうとしたことはなんだったのだろう。
その問題点はどこにあるのだろう。
そんな思いから、竹中平蔵氏が大臣として改革を行っている2002年に執筆した「やさしい経済学」を読んでみた。

「日本人の生活水準を見ると、この100年間で実に約30倍になっています。一人あたりの所得は11万倍、その間に物価が3,500倍程度になっていますから、実質的な生活水準は100年前の30倍程度になっているというわけです。単純にいえば、いま1ヶ月30万円で暮らしている家庭が1万円で暮らしていたということになります。1万円の中から家賃を払い光熱費や教育費を払い、さらに食費も払って生活していた。それが私たちの100年前でした。」

また、彼はこのように言う、
「もし万が一、今減税があってお金が戻ってきたとしたら、みなさんは消費するでしょうか。
たぶん、そのおかねの大部分は貯蓄に回すと思います。
将来にわたって、自分が稼いでいけるという能力や自身が持てない、この国の将来は大丈夫だと思えない状況では、消費者の行動はそう簡単に変わらないでしょう。」

国民の多くが国家の将来に不安をもっていない。
はたして、そんな国はあるのだろうか。
バブルに踊った一部の人々だけではなく、一次産業に携わる人々も含めた多くの日本人が、国家と将来に安心した時期はこれまではあったのだろうか。

現在と同じ物価の中を、1ヶ月1万円でやりくりしていたから今は30倍の豊かさになった…。
ちがう。100年前とはあらゆる事が違う。物価と平均月収を計算するだけで、我々の暮らしの水準が30倍になったなんて言いきれない。

結果的には破たんしたわけだが、国民年金などの制度により大きな金額の補助が下りていた。
1円も払わずに生きてきた人達も、年金をもらうことができた。
そして、地方には貨幣が無くても生きていけるシステム、農村の暮らしがあった。
地域コミュニティがしっかりしていた当時、現金の持つ意味が今とははっきり違ったであろう。

そこには、現在の経済の論理では、計上することのできない要素が確かにあったのだ。


これまでの歴史で、人々が将来への不安が持たなかったことなんてない。
けれど、個人主義ではなく、助け合いが機能する前時代的社会では、貨幣経済中心の社会保障以外の利点が確かに何かがあるのだ。


都市型社会の問題は様々な点に現われている。
環境問題、産業や経済の問題は地域の自立が出来ない事に向かっている。
各地域のポテンシャルをいかに引き出すか。

昔に戻るのではなく、現代の生活水準を維持しながら、持続性のある暮らしにシフトしていかなければならない。
画一的に図った効率化を推し進めることで、我々は大きな失敗をしてきた。拡大家族の持つ可能性と先端技術を利用した通信・交通システム。
これらを両立させることが、新しい日本のグランドデザインになる日が訪れるかもしれない。
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紅葉

Author:紅葉
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大学時代に西アフリカを訪れ
その豊かさに大きな衝撃を受けました

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