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訃報

昨日、西アフリカからの訃報が、何人かの手を経て、僕の元に届いた。

お金があれば助かったかもしれない命。
そんな現実を前にして、僕らには何が出来るのだろう。


遺族に送金しようという話がある。
彼女の命は戻らないが、葬式、親族の病気治療、残された人々はお金を必要としている。
一方で、途上国が抱えるより根本的な問題は、お金を送る事では解決しない。

人は必ず死ぬし、お金があればいい締めくくり方が出来るかというと必ずしもそうじゃない。死に逝くもの、残されるもの、それぞれが死を受け入れる為には、お金の多寡は関係ないのかもしれない。


身近な人を亡くした人に、自分が何が出来るのだろうと考えたとき、そういえばと他人事のように、父の事を思い出す。
父の病名は脳腫瘍だった。確実に死に向かっていく父、母はそんな状況で僕を産んだ。親族には子供を産まないという選択肢を勧めた人もいたそうだ。僕を生んだとき、母は27歳だった。夫を亡くしながら、二人の子供を育てていくという決意はどんなものだったのだろう。
僕が生まれて3か月くらいたった頃、バトンタッチをするかのように父は亡くなった。僕が父の死を大きな問題として実感したことがないのは、母や支えてくれた周囲の人、そしてこの国の制度のおかげだ。

日本でも医療費10割負担であれば、保険制度がなければ、お金と命を比べる、そんな状況が少し身近になる。
お金がないから死んでいく、そうした事実があることを、僕達は何も分かっていないのかもしれない。


先日、桝添厚労相は、ワクチン接種の優先順位と共に、新型インフルエンザの不足分を輸入で補う方針を発表した。5300万人分のワクチンが必要だが、年内に1700万人分しか製造出来ないとされている。
コメンテーターは、海外製のワクチンに粗悪品が含まれる可能性と、海外からワクチンを買い集めるのは、日本が金で命を買おうとしていると受け止められると批判していた。

インフルエンザの流行によって、本当に深刻な被害を受けるのは日本じゃない。それでも、日本の子供達、老人達が死んでいくことを放っておくわけにはいかない。
ただ、その薬は、そのお金は、もしかしたら別の所で誰かの命を救っていたかもしれない。日本が買い入れる為に、現地の人には届かない値につりあがるかもしれない。


声を上げて正義を叫ぶ。可哀想な人たちの存在を訴える。それで変わることもあるかもしれない。でも、僕は安全な所から矛盾を糾弾するやりかたは趣味じゃない。
じゃあ具体的に自分に何が出来るのかを考えたって、解決につながる案なんて出てこないかもしれない。
どうやったって簡単には変わらないかもことかもしれない。


それでも、目の前ので苦しむ人を放ってはおけないし、自分に出来る事を探さずにはいられない。


僕達はきっと、そうした問いを繰り返していく。


それでいい、と思う。
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プロフィール

紅葉

Author:紅葉
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

大学時代に西アフリカを訪れ
その豊かさに大きな衝撃を受けました

おもしろいこと中毒で
好奇心に引ずられるように生きています

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

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